フローラ、ビアンカ、セイバー、桜、凛(Ⅰ)

彼女は俺の隣で笑っていたのに。周りの喧騒が俺たちの沈黙を浮き彫り、俺はなんとか言葉を紡がないと…焦るぞ。
話題、話題! どうする!? なんか気の利いたこと言わないと!


1.自分の性癖について
2.自分の氏素性について
3.黙る


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俺は黙り込んだまま目の前のグラスを口につけた。
隣の合コン席が爆笑に包まれる。くそっ、なんとかしないと。
「盛り上がってるね」
「え、ああ、あいつら? 合コンでしょ。くだらないね」
彼女は薄く笑ってくれた。唇が暗い光を帯びて、開く。
「自分だっておんなじじゃん!」
「なにいってんだよ、これ合コンじゃないでしょ。」
「じゃあ何なの?」
よしいけるぞ!
「ああ、俺と君の出会う場所だぜ」
彼女は自然な風に笑った。それはこの薄汚い合コンの場には不適当で、俺はうれしかったんだ。


そのあとも俺は彼女の隣をキープして、なるべく二人で喋るようにした。
彼女はよく笑う。そしてよく気がついた。foodをとりわけて、sakeを頼んだ。俺が会話に詰まると、すぐにネタを振る。
俺なんかとは全然違う。友達も多くて海外旅行が好きで、最近結婚する友達が多くてやんなっちゃうんだ。真っ当な女の子だ。気づくと俺は店の前。これからどうするか話すyaturaを後目に、彼女になんと声をかけたものか考えていた。
と、彼女は集団から離れて俺の方に寄ってきた。
「ねえblewivy君はどうするの?」
俺は、、、


1.いきなりデートに誘う
2.曖昧に笑う
3.君、暇なんだ?と爆笑する


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「うーん…みんなしだいかな」
俺は曖昧に笑って、言った。
「ふーん、そ」
それだけ言って、彼女は群れに戻った。しばらくして二次会の店が決まり、彼女はツレと帰っていった。
oreは二次会に行き適当に騒ぎ、ぬめった気分で家に帰った。
大体、3みたいな選択肢が出てくる時点でおかしいんだ。



家では、フローラ、ビアンカ、セイバー、桜、凛が俺を待っていた。
フローラとビアンカだけならまだしも、セイバー、桜、凛にまで来られてしまうと、正直手に余る。
他のヤツラに知られたらただじゃすまないだろう。大富豪のご令嬢から学園のアイドルまで、俺と一つ屋根の下に暮らしているんだから。けど、一応言っておくけど全然羨ましがられるような環境じゃないぞ。こっちはいつもドキドキしてるのに、ヤツラときたら平気で俺の前で着替えたりするんだから。今日の話をした時だって、セイバーは笑いをこらえて桜は泣きそうになって、ま、それはそれで大変なんだけど、問題は凛だ。あいつ、いきなり爆笑するんだぜ? ほんと、学校にいるときとは違いすぎるよ。
みんな、かわいいからってだまされちゃだめだぞ。あいつは悪魔だ。


それにしても、こいつらとはいろいろあったなあ。
話せば長くなるけど、、、


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今日作った曲
おねだりsweetieの声を使ってみた。Output 1-2 (36 1 1 1)01です。



ここ笑える。