ceremony

金曜日。
会社の人たちと朝まで清濁あわせ飲む。
怒られたりからかわれたり、そんなことがすごく嬉しい。現実みたいだ。


土曜日。
ドラクエ5をクリアする。でもこれはないよね。何も無いエンディング。僕ら世代のリアリティといえば、そうかもw 
ドラクエ6のエンディングを思い出す。バーバラって女の子が、なにもないまま便所の渦みたいに消えて終わり。
でも僕はバーバラが大好きだった。だから、僕の想いだけは残った。


日曜日。
有明に行く。明かりが有る町。でも赤い髪の女の子は見なかった。
別件でいったのに。目についたのはオタイベントのコスプレイヤーたち。女の子のイベントだ。抱き合って写真撮ったりしてる。気持ち悪い。オタクってほんとうに気持ち悪い。
別件(3D)は、彼女はなんて言った? 
僕はなにも言えなかった。


車の中。New OrderのCeremonyを聴きながら、彼女にふれた。気がふれた。
彼女はこの曲を知らない。でもそう考えた。この話はこの曲のとおり。僕らは安っぽく気がふれた。


月曜日。
ピザ配達のバイクが目の前を過ぎる。横断歩道の前で止まって右を向く。
秋葉原メロンブックスに行った。とろりの新刊を買う。素晴らしい映え方。この町で唯一輝いてる。



fate/stay nightはつまらない。正義の味方と現実の相克? あまりに朧な焦点は、僕の足りない頭には響かなかった。


正義の味方は、凛。現実は、凛のいないここ。


それならわかる。




今日もNew Orderを聴いてる。新しい、秩序。
ああ。
なんで僕の周りには凛みたいな女の子がいないんだろう。
新しい秩序みたいな、儀式みたいな女の子。
怒りっぽくてすぐ拗ねて、でもひまわりみたいに明るく真っ直ぐな女の子。