苺ましまろ

キレーな人と食事をする。
楽しかった。
楽しかったけど、どうすればこの人のことを好きになれるのか、
最後までよくわからなかった。


キレーな女の子、彼女は、
「ちやほやされると女の子は嬉しい」
そういって微笑んだ。
キレーな店の内側で、
僕は、苺ましまろの話がしたくなった。


苺ましまろって漫画があるんだ。苺のましゅまろみたいな、かわいい女の子がいっぱい出てくるんだよ。
おいしそうじゃない? だから食べてみたんだ。でも紙とインクの味しかしない。舌触りはパサついて最低。なんともひどい味わいだよ。つらい、寂しい味なんだ。
でも「今日は、ほんとに最高だよ。おいしいだけじゃなくって、君みたいなキレーなコが目の前にいるんだから。」